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日経225の取引って難しいのかな?
日経225の取引って難しいのかな?

日経225の取引って
難しいのかな?

弊社はFXスクールとして15年間為替の情報をメインにお伝えしてきましたが、昨年より日経225の情報配信も始めました。 口座もFX会社とは少し違いますので、今回は弊社も使用している岡三オンラインさん(岡三証券が提供するネット取引サービス、以下「岡三オンライン」)に伺ってお話しを聞いてきました。

win-invest Japan 杉田勝
  • 今日はよろしくお願い致します。WIN―INVEST JAPANの杉田です。
  • よろしくお願い致します。岡三証券の城平です。
  • 弊社はFXのスクールを長年営業していますが、昨年から日経225取引の配信サービスを行っています。そちらのサービスに岡三オンラインさんのアクティブ先物取引口座(先物オプション取引で提供するサービス、以下「アクティブ口座」※注)が非常に使い勝手がいいので紹介にも使わせていただいているのですが、そのほかにもサービスを行っていると思いますので今日はいろいろと教えてください。

    ※注:アクティブ先物取引は返済期限を新規建を行ったセッションに限定する代わりに、通常の先物取引の約半分の証拠金で取引が行える資金効率の良いサービス。

  • どんな配信を行っているのですか?
  • 一日朝夕2回の売買指示を出しています。朝は8:45分のオープン時、夜は18:00の2回の配信で、それぞれ寄り付きに建玉を建てて、手じまいは、朝の指示分は日中の引けの15:15で、夜の配信はナイトのクローズ時間に早起きして建玉を手じまうのは大変なので、朝の寄り付きでの手じまいを指示していました。ただ、アクティブ口座ではナイトの引けで建玉がクローズ出来るので、弊社の配信サポートと相性がいいんです
岡三証券 城平様
  • 一番弊社で取引される方はラージ600枚くらいかと思います。結構売り買いが激しいのですけど。
  • それは一日のトータルで?ということですね。
  • そうです、一日のトータルですね。でもそういう方はいわゆる裁量取引で売買をやっているというよりも、RSS等を使って自動売買のようにやっていることが多いです。(RSSとは岡三オンラインが提供しているExcelのアドインツールです)
  • 取引枚数が大きい方はやはり自動売買を使われる方が多いのでしょうか?
  • そうですね、今はいらっしゃらなくなりましたが、一日に1000枚も2000枚も注文を出す方がいらっしゃいましたが、そのような方は稀ですね。先物取引については、手数料が安くなっているので細かいところを丁寧に取っていくような取引をしていただければ、利益は出しやすいかと思います。 むやみにリスクを取るよりも堅実かと思っています。
  • 我々の取引は結構荒っぽく、トレンドフォローで大きく利益を狙う方法です。先ほども述べましたが損切は230円の設定で、相場が大きく動くところでは1000円くらいとることもあります。

  • そうですね、ロスカットの位置をしっかりと決められているのであれば、問題ないかと思います。気ままに取引をして、大変なことになったという方もいらっしゃるので。 現物の株に近い感覚で取引してロスカットをせず保有し続けたがために大きな損失をだされる方もいらっしゃって、そこはちょっと怖いところですね。
  • 弊社の顧客にはそういう人はいないと思います。実は私自身が長いことCTAをやっていたんですね。いろんな先物をいっぺんに取引をしていたのですが、ただ今回のシステムでは損切230円と損切を見せてしまうので、いたずらする人につかまる?という懸念もあります。
  • 一般的な個人のお客様の注文レベルでは狙われるということはないですね。
  • ラージで200枚出したらどうですか?
  • ラージで一度に200枚出したらその部分だけ板に厚みが出来てしまいますので、それを狙われる可能性はゼロではありませんね。
  • では30枚ではいかがですか?
  • 指値する値段にもよりますが30枚程度でしたら随時出ているので、それほど気にしなくてもいいかと思います。全体の動きの中で吸収できていると思います。随時出ているよりも極端に多いとなると、刈られる可能性もありますが、アルゴトレード等でよほど詳しく分析をされないとわからないかと思います。
  • ちょっと質問が変わりますが、日本の日経225は外国人投資家がおおいですよね?日本の会社と外国人投資家とではどれくらいの比率なのですか?
  • そうですね、手口から7~8割が外国人だと言われています。実は、来年証拠金がSPAN方式から海外に合わせてVaR方式に変わります。(https://www.jpx.co.jp/jscc/cimhll00000001ri-att/Public_Comment_20220620.pdf) これも市場関係者に聞いたところ、アメリカをはじめ欧米市場が移行しているので、主要な取引参加者である外国人投資家に対応していかないと、ということですね。 日本の投資家だけではマーケット規模が維持できないということもあり、外国人投資家の要望に応える必要があるという事ですかね。
  • それにしても一日の取引量はJPXを見ていると大きいですよね?あれは殆ど外国人なのですか?
  • そうですね、外国人投資家の取引は多いです。絡んでいるものが多いという事ですね。
  • ABNアムロ証券辺りはいつも上位にきますよね。
  • あとはすでにリリースされていると思うのですが、来年、日経225ミニよりも小さいサイズでミニの1/10のマイクロを取引所が出してくる予定です。 ただ弊社が最初から参入するかはまだ決まっていないのですが、、、
  • 来年のいつごろからですか?
  • 確か来年の5月くらいだったかと思います。
  • 手数料もミニよりも小さくなるのでしょうか?

  • 取引サイズがミニの1/10となり、手数料も単純に計算すると弊社のミニは40円の手数料なので4円とかになってしまいますが、それはシステムコストを勘案すると少し難しいかもしれませんね。
  • CFDが5円くらいの手数料なので同じくらいになるイメージでしょうかね。
  • あとは225のミニオプション、通常のオプションの1/10も始まります。
  • それはやりやすくなりますね。
  • はい、オプションについてはサイズが問題になっていましたので。
  • マイクロはちょっと小さすぎる感じもありますが、オプションの方は使いやすいですね。私自身はオプショントレーダーでもあったので、これくらいのサイズだとやりやすいし勧めやすい
  • 確かこちらも来年の5月頃から始まるかと思います。
  • 岡三証券さんでもこれらの商品を取り扱うようになればスマホでの対応もされますか?
  • そうですね取り扱うのであればスマホでの対応も検討したいと思います。
  • 今ほとんどの方がスマホでの取引ですよね?
  • そうですね、今PCを持っていない方もいらっしゃってスマホでの取引が増えています。お伺いしているお取引の形態ですとスマホでも十分ですね。
  • ただ先ほど少し話にもあったRSSはスマホでの対応はできないのですよね?
  • RSSはexcelのアドインツールなので、PCでないと難しいですね。
  • 自分でexcelにロジックを書いてそれを実行するという形でしょうか?
  • 基本的にはこちらで関数を用意しているので、リアルタイムで時価を取ってきたりということも出来ますし、それに発注関数を組み合わせて、この価格になったらエントリーというようなことも可能です。
  • 時間で発注も出来ますか?
  • 通常の取引ツールでできることは基本的にできますね。   ただ関数をきちんと書くことが出来ないと誤作動を起こしてしまい、どんな注文が飛ぶかわからないということもありますので、あまりexcelが得意ではない方にはお勧めできません。ロジックの組み方によっては、お客さまだけではなく、弊社サーバーにも影響が出る可能性もあり、そのことによって売買自体が出来なくなる可能性もあります。過去に一度ですが、検知できたから影響は抑えられたものの、異常なリクエストが来たためサーバーが逼迫したこともあります。
  • それは参りましたね。
  • 自動売買が出来るため、きちんとロジックを持って使われる方には、とても良いツールなのでおすすめできますね。また単純に価格を取ってきたり、自分のポジションを落としてきたりと分析ツールとして使うことも出来ますので、まずはそういう使い方からされてもいいかと思います。
  • 弊社で出している売買ロジックを落とし込むことは難しいですか?
  • きちんとVBAを書ける方がいらっしゃればできると思います。
  • 今の売買シグナルではアクティブ口座で十分対応できているのですが、今後新たなシグナルが出来たときにはRSSを使ってもいいかもしれません。ただパソコンでしか動かないということですよね?
  • そうですね。
  • RSSの勉強会とかはやっているのですか?
  • コロナで中断してしまっていますが、以前は開催させていただいていました。ただ、excelスキルに合わせる必要がありますので、幅広く募集しての開催は難しいですね。実は、試験的にお客様を絞って開催させていただいています。効果検証次第の部分はありますが、幅広く開催していければとも思っています。
  • RSSがもっと知られると岡三オンラインさんの売りになりますよね。
  • そうですね、発注までが出来るのは弊社だけだったのですが最近楽天さんも発注が出来るものを作られたみたいですが。
  • RSSは先物だけですか?
  • 日本株と先物で使えるものと、FXとCFDで使えるものが別バージョンであります。
  • FXもあるんですね
  • 基本的な使い方は日本株、先物とFX、CFDは同じですが、少し仕様が異なります。あと日本株と先物のRSSは有料ツールになっているので1カ月5000円ほどかかります。ただ月間の手数料実績が2000円以上ありますと無料になります。
  • 2000円の手数料ならそれほどハードルは高くはないかもですね。
  • あとRSSには掲示板も用意しており、弊社が直接答えるわけではないのですが、質問などの書き込みに対して利用者の詳しい方が答えてくれています。どんな内容でも大丈夫で、こんな簡単なこと聞いても?という内容でも大丈夫です。
  • PCは立ち上げていないといけませんか?
  • そうですね。クライアント型になるのでお客様のPCが立ち上がっていなと動かないですね。
  • 使われている方は多いのですか?
  • はい、結構いらっしゃいますね。発注まで行っているというよりもデータ取得で使っている方が多い印象です。あまり言いたくないのですが、弊社で取引はしないけれど、毎月5000円を払ってデータ取得でRSSを使用されている方もいらっしゃいます。自分の好きなようにデータが加工できるので。
  • ヒストリカルデータはどれくらい遡れるのでしょうか?
  • ものによるのですが、、、。
  • 日経225のラージでどれくらいのデータはありますか?
  • えーとですね、おそらく日足ベースで36カ月ですので3年くらいはあるかと思います。
  • 日足の4本値ですか?
  • そうです。日足以外の分足などのデータは膨大な量になるのでそんなにはありませんが。
  • RSSにはデータを取り入れるという関数は用意されているということですね。
  • はい、取得関数は複数用意しています。
  • 私自身も岡三オンラインの口座を使っているのですが、ここまで充実しているとは思いませんでした。これはいろいろといじってみる甲斐がありそうです。
    弊社もお客さんからデータを欲しいと言われるのですが、データをそろえるのはなかなか難しいですよね。先日も取引所にデータはどれくらいあるか確認したら1年分といわれて・・・。
  • 取引所なので1年前のものも廃棄してはいないと思いますが、無料では難しいと思いますね。弊社もよく顧客から、証券会社なんだから10年分のデータくらいあるでしょう?など言われるのですが、弊社もデータを買っていたりするので。
  • 有料でもいいと言ったのですが、1年分といわれてしまったので、ちょっと聞き方変えてまた聞いてみます(笑)
    私も海外にいたのですが、やはりデータは買っていましたね。RSSで3年位あるという事なので、後で色々といじってみます。 日本では情報が無料で手に入ると思われがちですが、本来は情報は無料でというわけではないので有料のチャートが以前は普通でしたよね。
  • 昔は弊社の岡三ネットトレーダープレミアムという取引ツールも月900円の利用料を頂戴していたのですが、もっといろいろな人に使っていただこうということで無料にしています。このツールでは日本株と先物の情報がすべて見られます。
  • 900円でしたら有料でも安いほうだと思いますが、海外は有料チャートも多いですよね。
  • 私自身はチャートが有料というのは悪いこともでもないと思っているんです。 ある程度コストを払う事によって真剣に取り組んでもらえると思っていますが、ネット証券はすべて無料というスタンスで各社が対応しているので、その流れは変わらないと思います。弊社も無料にしてしまったので今後は有料にはならないでしょう(笑)
  • あと今は簡単にできることが求められていますよね。そういう面ではスマホでのアクティブ口座は便利ですよね。
  • そうですね、サラリーマンの方がいくつもアクションがあると時間的にも難しいみたいなので2,3のアクションでできるということが必須なのでしょうね。 またアクティブ口座は次のセッションに建玉が引き継がれずに、手じまいされるのでリスク管理という面でもいいと思います。
  • 私は朝8:00過ぎに御社から送られて来る市場分析を読んでいて、あれがすごく役に立っているのですが、、。
  • メールなので見ない人も多いのですが、頻繁に取引している方はよく見ていただいているようです。外れることもあるのですが、そういう時には励ましのメールも来るんです(笑) 取引ツールに入れているQUICKなど情報ベンダーの情報だと他社とは差別化はできませんが、弊社は投資情報部門もありますので違った切り口の情報も出しています。またレポートは機関投資家さんに視てもらう事を前提に出していますので、初めて見る方には少しハードルが高い内容もあるかと思いますが、継続的に見ていただければ、わかってくると思います。こういうものがそろっているのが強みでもありますね。
  • 日頃はどんな情報を見ていらっしゃるのですか?海外からの情報収集ですか?
  • そうですね。私個人としては3社くらいからの紙媒体と、岡三証券の海外から出てくるものもありますのでそちらを見て情報収集しています。
  • ネットは見ないのですか?
  • ネットでの情報収集もしますが、ネットだと自分の興味があるものだけしか見えないので、あえて紙媒体でも情報を収集しています。
  • 全然話は変わるのですが、テレワークになりFXをやる方々が増えていると思いますが、日経225のお客さんも増えているのでしょうか?
  • 少しずつ増えてはいますが、FXのように劇的に増えているわけではないですね。 FXや暗号資産CFDのようにレバレッジがかけられる商品が増えてきて、自分の身近のところではFXとかを始める方のほうが多いですね。
    また親御さんから「先物」は危ないんだぞということを言われて、そういうイメージがついているというのもありますね。FXも暗号資産CFDもやっていることは同じなのですが、昔のイメージというのでしょうか? ただ取引をしていただくとすごくシンプルなので、取引しやすいとは思うのですが。
  • 為替がよくわからないな、というときも日経225は素直に動いているということもあるのですが、印象が悪いんでしょうかね?
  • 先物とオプションという名前の響きなのでしょうかね・・・。
    対面証券でやろうとすると、まとまった資金を積まないといけなかったので、それもあると思います。ネット証券ではそんなに資金的なハードルは高くはないですが。 また口座開設の審査基準がFXや暗号資産CFDより少し厳しいので、一定程度の投資経験がないと口座が開けないということもハードルが少し高いのかもしれません。 ただ売買の根拠があるので先物やオプションのほうがいい、と私は思っています。
  • FXや暗号資産CFDのほうが簡単で分かりやすいというイメージがあるんでしょうね。
  • そのようですね。実は弊社でも暗号資産のCFDも始めたのですがCFDではレバレッジをかけられるうえ、買いだけではなく売りも出来るというメリットがありますね。
  • 確かに今は暗号資産が下落基調なので、現物をもちつつCFDで売りというヘッジでも使えそうですね。
  • 日経の話に戻るのですが、今後の日経225の見通しはいかがですか?
  • 私は下がると思います。 気になっているのは日銀がやっている政策金利の0.25%の上限ですね。その上限をヘッジファンドが崩してやろうという動きがあって、万が一日銀が敗れた場合、日本はインフレになるとともに金利が急上昇し、住宅ローンの金利が上がる、そうなると株が下がり日経が下がることになるかと思います。
    また、ほかの国が全部利上げして日本が利上げしない、ということはあり得ないと思うし、利上げするような雰囲気が出てくる、そうなるとマーケットプレーヤーは株を売ってきますよね。その時にクラッシュするような動きがあるかと思っています。
    時期的にはそんなに遠くなくて今年中には起こるかな、と思っています。 アメリカの株も同じようにさがるかな、と思っています。日経平均では22,000~23,000円くらいでしょうか?
  • 日本はなかなか物価が上がると言っても上がらなかったのですが今後上がっていくと思いますか?
  • これからコストプッシュ型のインフレが起こると思います。
    気になるのは住宅ローン金利ですね。住宅ローンが変動金利の場合、かなり上がって不動産を手放さざる負えなくなってくる。 そうなったときにまた外国の方が円安の恩恵もあり日本の不動産を買っていくということになるのかもしれません。
  • 他国の利上げドミノを見ているとイールドカーブコントロールが維持できるのかは気になりますね。 オーストラリアが撤廃を余儀なくされたように、段階的に売られ瞬間的に0.25%を超える場面もあったなど、崩れるのがいつなのか?を見定めているような段階に見えますね。 これが起これば相場自体は下がるかな、という印象です。
  • ただ下がったところは買い場になりそうですね。お話をうかがってきて今後はRSSでデータを取得して分析もしてみたいと思います。 今日はお忙しい中ありがとうございました。
  • ありがとうございました。
対談を終えて:
岡三オンラインさんはアクティブ口座をはじめRSSという特殊なサービスがあったり、
データを取得、加工できるというのもすごいメリットだと思いました。
是非RSSを今後使ってみて岡三証券さんのメリットを体感してみたいと思います。
岡三オンライン証券